CBX550Fはお薦め出来ない理由

CBX400F

CBX550Fを買おうか迷ってる方向け。見た目もそっくりな兄弟車(姉妹車)のCBX400FとCBX550Fですが。CBX550FはCBX400Fと大きく違う点が有りそこが主にお薦め出来ない理由です。実際に逆輸入車CBX550Fのオーナーがその中身を解説してみました。

CBX400Fが乗りたいなら400を乗るべし

CBX400Fは高いから、安い550Fを買って我慢しよう。そういう考え方の人にはあまり向いていないと思います。何故ならば550の方が入手出来るエンジンの部品は少ないからです。結局それなりにお金がかかって、かかった分の上乗せで400の価格が見えてくるからです。どっちにしろ旧車を乗るのは手間やお金、そして気力が必要です。価格も高いので気楽に乗り変えれる物でも無いですし、筆者は一度今の550をもし手放してしまうと、また買おうかと言う気力は正直有りません。なので400が欲しいなら400を頑張って買いましょう違うバイクなのですから。

逆に550が向く人は、レアなバイク(生産台数が少ない)が乗りたい。550の方がトルクもパワーも有るし、そっちのが良い。550のカラーが好き。上記の我慢がむしろ良い、旧車の苦労を味わい変態です。

400と550、価格の差

550はレストアすると高くつくので、400が買える価格が見えてきます。400は2022年6月現在、グーバイクの価格相場は400万円レストア車が450万で有り、ASKが12台程度。一方550は220万円でレストア車は320万単純にレストア費が100万円です。筆者は550乗りで、現在エンジンのOHをしています。部品代だけで今の所、60万程かかっていて。やらなければならない事はシリンダーのボーリングと、クランクのメインと子メタル合わせ。バルブシートカットです。メタル合わせ以外は、内燃機屋さんの仕事で自分では限界が有ります。結局はエンジンだけで100万円は見とかないと、という感じです。上記のレストア車は何処までやったか解りませんが、良くあるセルモーターのトラブル、ゴム部品の劣化、リアサスのオイル通路穴の塞がり等を考えれば。全てやって100万円はお買い得とも言えますね。やってあればですけど・・・。

旧車は愛情が全て

400の方が550より圧倒的に生産台数が多いので、メーカーとしても数の出ない550の部品の在庫を抱えているより。400の方がマシなので、まだ純正部品を再生産してくれる可能性が有りますNSR250RCB750Fなんかは部品の再生産をするとホンダが発表しましたが、どちらも生産台数の多いバイクです。

更に社外品のリプロパーツも同じ理由で550よりも400の方が作りやすいですし、ヤフオク等の中古部品も生産台数が多ければ出回る確率が上がります。

パーツが手に入らないという事は、それだけ部品を調達する手間がかかる。修理時間が長くなって、550の方が乗れる時間が少なくなりがちです。車検や保険は期間なのでそれだけコストを無駄に払っている事になります

結局は400も部品が無い物は無いです。ホンダからの純正部品が無い物は、日本のオークション、EbayやCMSの海外を使って探すしか有りません。CMSで30万円近く買い物をしましたが、1割くらいは関税で持って行かれました。リプロ品はネットではパステルロードやSHIO HOUSE等を使っています。

ガレージ住まい?

よく言われるカムチェーンからの音ですが、テンショナーのスライダーは550は絶望的です。筆者は400を使ってしまっています。後はCBR400Fとの共通部品のキャブとエンジンを繋ぐインシュレーターも手に入りません。消耗品は何とかしたいです。

BRCより

マフラーは基本的に合いません

当時物のヨシムラやモリワキ、ビートやダイシン等が付けたいと言う方は多いと思います。550はエンジンのボアストロークは400と全然違い、特に縦方向のストロークが長いので、シリンダーの長さも長いです。筆者は400用のモリワキフォーサイトを付けています。シリンダーが長い分マフラーの長さが足りず、オイルパンの下にエキパイが当たってしまいます。また4-1の接合部分がキッチリハマらないので、液体ガスケットを塗りたくって排気漏れを誤魔化している状況です。

ヨシムラなんかは製品精度がしっかりしているので、付かないんじゃないでしょうか。RPMは550バージョンも出しています。

カラー変更はお金がかかる

550国内向けは少ないし、レアなのでむしろ高いです。となるとお買い得なのは海外向けのを逆輸入して日本で登録してとなります。海外仕様のカラーが好きならば問題有りませんし、むしろ向こうのカラーは日本には無い、3色のCBXカラーが550のデフォルトで有ったりします。気に入らない色でも、お店で買う場合に最初から込みの料金ならば問題有りません。ただ一式揃えてカラーを変更したい。塗りなおしたいとなると、10万円~15万円はかかるとおもった方がいいです。

ウエマツのホームページより

ヤフオクで買うと大変です

400にも共通する事ですが。筆者はヤフオクで550を約40万円で買う事が出来ましたメーターの走行距離は8000キロと、見た目もそれ程悪くは無いし、エンジンも直ぐにかかって異音も余りありませんでした。オーナの家も隣の県で、取引しやすかったので買う事に決めましたが。そこからが地獄の始まりとまでは言いませんが。無知な部分も有って、結局はいい勉強に(金銭も知識も)なりました

メーターの走行距離はあてにならないと思った方が良いです。バイク屋さんのように目利きが出来る人、ワンオーナーのオーナーから直線取引できる人。走行距離が少ない上に当時の消耗品のタイヤやチェーンやブレーキパッドやetc.と、そのまま残っている車両。

タイヤなんかは製造日が刻印して有りますので、82年に近い数字が有るならば当時のままの可能性が有ります。チェーンも走行距離が少なければ交換する必要も無いです。ステップやグリップのゴムも走行距離に見合った減り方をします。ただ当時の物が付いてれば朽ちている可能性も有りますが。ちなみにホイールやフロントサス、エンジンにも製造年月日が書かれています。製造日が全部近ければ、ニコイチ、サンコイチじゃない車両と言える可能性が高くなります。塗りなおしたりすれば残って無いと思いますが。

逆輸入車はお買い得では無い

筆者のは国内未登録だったので、現地タイトルが必須になります。無いと車検で排ガス規制とか現在の法律が適用されて、大変な事になります。

通関の書類も必要です。

そして事前審査を車検場に前もって行って、書類を出して。私のバイクは日本の公道を走れる適合がある事を証明する必要があります。それが通ってからやっと新規車検を受けれるとなります。

お店で出ている新規の逆輸入車は、結局そういう順序を経ての価格になります。それだけ時間と手間=コストがかかる事になります。本体価格に上乗せされているか、上乗せされるかです。それでも安いならば本体価格を安く仕入れて来られたか、程度が価格なりなのか・・。

50馬力バージョンが有る

550の方は(400も?)ヨーロッパの一部の地域向けに、馬力を落としたバージョンが有ります。解りやすい見分け方はキャブとタコメーターとエンジンの番号等です。CBX550Fは輸出フルパワーの65馬力、国内の60馬力、そして50馬力の3つのバージョンが有るようです。ちなみに自分のは50馬力バージョンでした。

理由は完璧に解っている訳ではありませんが、まずは今わかる事はEUの免許制度が最大出力で別れている保険が安くなると言うのも聞きましたが、裏付けが取れてないので解りません。

詳しくは動画を見て欲しいですが、主に高回転を封印して。エアや燃料を絞ってパワーを落としているようです。

CBX550Fでも他の旧車よりはマシ?

売れに売れたCBX400Fの派生バージョンがCBX550Fなので、共通部品も多いですCBX400Fは400ccのトップを狙う為に、まず単一車種で作り。550は400が出来た後から発売されました。特に外装とかリアサスとかタイヤとか点火関係は400と共通です。部品番号を見ればMA6がCBX400Fの開発コードです。550はMA7なのでMA6が550のパーツリストの部品番号になってれば400で使える筈です。ただ細かい所、ブレーキパッドやフロント回りは結構違います。人気車のと共通部品が有ると言うだけで、他の不人気車よりマシと言えるかもしれません。

纏めると、結局はかかる費用の話ばかりになってしまいますが。考え方は人それぞれですが、乗りたい方に乗った方が後悔しないと思います。

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