新車から買ったり、ほぼドノーマルのSR乗りに。疲れを軽減するような、入門者向けのお薦めなカスタムを紹介したいと思います。
手や腕が疲れるならレバー類を
ヤマハ・SRは古いバイクのまんまなので、最近のモデルのように、グリップからレバーの遠さ近さを調整する物は付いていません。
手が大きい、指が長い人は問題有りませんが、小さい人は握り辛さを感じたら。パワーレバーと言う、人差し指の所から窪んでいる物が有ります。四本や人差し指でレバーを握る人ならば握りやすい形になっているので、疲れを低減出来ると思います。しかし人差し指をグリップに握ったまま、OKの手の形で握る人は、人差し指を挟みますので向いていません。
パワーレバーの方は少し高いですけど定番のアントライオンから、SRの雰囲気を崩さない商品が有ります。
あとキタコからショートリーチレバーと言うのも有りますが、あまり変わらないと言う評価が多いです。
調整式のレバーはU–KANAYAから出ています。ただしゴムブーツが使えない、形もノーマルと違うので雰囲気がかなり変わります。カラーも純正SRのイメージを崩したくなければ、レバーがシルバー、アジャスターもシルバーや。ブラックブラック等の選択肢になりますね。逆にカスタムした感をだしたければ、好きな色にすれば良いと思います。
後は自分みたいに、ボアエースのクラッチレバー回りや。ディスクブレーキならばマスターシリンダーをデイトナ、ニッシンのマスターにしてしまえば。レバーはアジャスター付になります。ただしノーマルの雰囲気は全くなくなります。
後はFI以前のSRはクラッチのバネがRZ250と共有で、重いクラッチになっています。自分の動画やページにも詳細が有るのでよかったら見てください。
カーブが怖ければ、タイヤ、サスペンションを
SRは78年発売のバイクです。足回りは80年代のレプリカブームで大きく変わりました。その後に発売されたバイク達と比べれば、性能面では頼りないです。純正仕様でタイヤは最近のSRはブリヂストンのBT45が付いていますが、昔のSRはメッツラーのME77が付いています。BT45はグリップもまあまあだし、長持ちもする良いタイヤだと思いますが、ME77の場合はロングライフのタイヤなので、グリップは良く無いです。5年も経って、指で押して弾力を感じなくなったら早いうちに交換するべきです。
ちなみに純正SRはチューブタイヤで、年式によってホイールサイズはフロントは19インチの時代が有ります、リアは初期型だけ1.85インチと細かった時代が有ります。その他の表記上はmmとインチの表記違いが有りますが入るサイズは同じです。
年式 | フロントホイール | フロントタイヤ | mm換算 | リアホイール | リアタイヤ |
1978-1984 | 1.85-19 | 3.50S-19 4PR | 90/100 | 2.15-18 | 4.00S 18 4PR |
1985-2000 | 1.85-18 | 3.50S-18 4PR | |||
2001- | 90/100-18 54S | 110/90-18 61S |
ブレーキがいくら効こうが、サスペンションの路面追従性がいくらよかろうが、最後に受け止めるのは路面とタイヤの摩擦です。硬化したタイヤはブレーキも効かなくなるし、滑りやすくなります。モータースポーツの世界で有れば、シャーシ(車体)をお金をかけて進化させようが、タイヤの性能が変わる方が大きいと言われています。
設計の古さはサスペンションが特にそうだと感じます。SRの純正のサスペンションはバネにシルバーのメッキがしてあって、80年代以前のバイクがメッキフェンダーと、メッキのサスペンションと言うのが普通でしたので、SRによくマッチしている外観ですが。走りも当時のままで、まだまだ砂利道が残っていた時代のサスペンションです。リアサスなんかは交換もそんなに大変では無いですし、価格もピンキリですが、デイトナのサスペンションなどの用に安価な物も有ります。ただ真っすぐ走って段差を超えた時の違いを感じると思います。純正だと2回ボヨンボヨンと言う動きだったのが、1回で収まるようになったり。疲れや乗り心地にも良い影響を与えてくれます。
リアだけでなくフロントも良い商品が有ります。ただフロントフォークを分解して、バネを入れ替える必要が有るので。リアサスに比べれば難易度は上がります。
ドラムの時代は現在のディスクに比べて、フロントフォークは柔らかめになっていましたので、ドラム仕様車はスプリングを入れ替えれば大きな違いを感じると思います。筆者は(2023年4月)現在販売していない、オーリンズのバネに交換しましたが。非常に良く動くので、峠などでは安心して乗れるようになりました。柔らかいのかと思えば、急ブレーキをかけた時、フロントフォークがある程度沈み込んでからは、バネが硬くなっているので。ノーマルより底突きしにくくなっています。
お尻が痛ければシートを見直そう
SRの純正シートは、車体にマッチしててとても良いデザインだと思います。とても分厚くてクッション性は良いのですが、車体自体の幅が広く無いので、ネイキッドの4気筒車等と比べると、お尻の肉に食い込んで、それがお尻の痛みに繋がってきます。
またシートを薄くすれば足つきも良くなりますし、角が落ちてるだけでも改善します。大柄な人はシートが薄くなればその分、着座位置も下がりますので、ステップまでが近くなり窮屈になります。そういう感じで自分に合うポジションにすれば、疲れの軽減にも繋がります。ただしバランスがある程度有りますので、やりすぎてしまうと乗りにくさに繋がってしまう恐れも有ります。
ライディングポジションは、ステップとお尻とハンドルの三角形の要素が大切になってきます。そういうバランスが有って、それに伴ってメーカーも足回りを決めて作っていますので、セパハンにバックステップと薄いシートとカフェレーサースタイルにすると、三角形が大きく崩れますので、それに伴ったサスペンションのセッティングが必要になってきます。なので初心者の方には大きく三角形を崩す事はお薦めしませんが、あえて崩していばらの道を楽しむのも、SRのカスタムの一つでは有ると思います。
シートのお薦めメーカーはK&Hさんです。SRの場合はFIでタンクやシートの形状が変わっていますので、付くか付かないかは良く調べる必要が有ります。
カッコよさを捨ててしまえば、コミネからケツ痛には最強にコスパの商品が有ります。
ゲルザブ等も良いと思いますが、蒸れないからお尻が暑くならないので特に夏場は大きな違いを感じます。運動靴を見れば解ると思いますが、通気性が良いのは足に熱がこもらない=疲れにくさに繋がってきます。オリンピックで活躍したオニツカタイガー(現アシックス)のマラソンシューズでの逸話が、豆が出来ないように空気が通る穴を作った話は有名ですw
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