2021年以降のZ900RS、USB電源取り出しの方法はシート下から取る、グリップヒーター用の端子から取る、その他ブレーキスイッチやホーンから取る。と、何種類も有ります。ブレーキスイッチからも取ったのですが、電流が弱かったので、今回は王道?の純正グリップヒーター用端子から取ってみました。後に同じ所から電源を取り出してフォグランプも付けました。
今回はこちらの商品を使いました。
ギボシ端子がホンダ車やカワサキ車に使われる、細めのタイプのようで。ホームセンター等に一般的に売られている、エーモン等のギボシは合いませんでした。
特に難しい所は有りませんが、配線というのは最悪リークすれば着火して、ガソリンに引火して全焼という可能性が有ります。配線の取り回しや端子の接続部分には気をつける必要が有ります。
と、怖い事を書きましたが。Z900RSは幸いメインハーネスとステム周りのフロントカバーを旨く使えば、そんなに問題は無いと思います。
シート下から取る場合
シート下のギボシ端子を利用する場合は、配線の遊びを作る必要が有ります。筆者は下の画像の2つの+ネジを緩めるのが一番簡単では無いかと思いました。
サイドカバーの純正グリップヒーター用から取る場合
まずはサイドカバーを外します。1か所のネジと爪がグロメットに刺さって固定されています。プラのワッシャーが使われていて、多少潰れる事で固定して有ると思います。カラー(スペーサー)が有るとは言え、ネジは締めすぎるとカバーが割れるので注意してください。サイドカバーの爪を外すのは慎重にした方がいいです。力を入れすぎるとバキッといきそうなので・・。
電源取り出しのカプラーはアースのすぐそばに有ります。ネジを外してビニールテープを剥がせば端子が見えてきます。特に難しい所は無いと思います。ちなみにウインカーの延長で苦労しましたが、防水カプラーになっているので、端子を買って来て自分で作るのは結構大変です。
赤の線が+で黒が-となっています。
次に左側フロントカバーを外します。右側と違いボルトが1つと、プッシュリベットと爪で固定されています。タンクを動かさなくても左側は外せるので、今回はタンクをいじらない方向にします。めんどくさいので・・w
メインハーネスに這わせるように配線を増設します。配線はエーモンの0.75sqの配線を二本使い、スパイラルチューブを巻いて作りました。ただギボシがエーモンの汎用では大きくて合わず、旧車のホンダ用のが小さいのですが、それを持っていたので使って合わせました。大量に使う方は「日立オートパーツ ホンダ ギボシ 小」で検索すれば見つかると思います。配線は色違いのを使わないと、どちらが+なのか解らくなりますのでそこがポイントです。
プッシュリベットの仕組みですが、真ん中のボッチを押すとロックがフリーになります。はめる時は尖っている方を押し込んで、ボッチを引き出して、差し込んだらボッチを押して面一になれば、ロックするという感じになります。
配線の取り回しで苦労した所は上記のタンク付近くらいで、後は特に問題ありませんでした。留めるのにはタイラップを使いました。
グリップヒーターから取る場合は、ヒューズが15Aなので電源だけなら問題無いと思います。グリップヒーターもつける場合はヒューズを大きくした方が良いかもしれません。
シート下のギボシから取った場合は、2Aなのでヒューズを大きくしないと、直ぐに飛んでしまうかもしれません。ヒューズを外すのは手でも頑張れば行けますが、ラジオペンチを使った方がいいですね。
大切な所は配線はとりあえず仮止めにしておいて、ハンドルを左右に切ってみて。変な遊びが出て引っかかったり、巻き込んだりしないようにする事です。配線の被覆が破れてしまうと発火する可能性があります。
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